「騙す化粧品」を読んで、美白化粧品のことを少し調べて見れば・・・確かにやばい

昨年、「宇津木式スキンケア」に関する本を買い、そこに書かれていることを8月頃から実践し、今ではすっかり乾燥肌とはおさらばし、保湿用の化粧水も全く使わなくてもいい状態になりました。

それ以外にも、肌関連の本を探して見ると「騙す化粧品―荒れ肌・老い肌・乾燥肌になるのは当たり前 (危険警告Books)」という本があり、タイトルに乾燥肌という言葉が含まれていましたので、購入。

読んで見れば、ユーザー側の知識不足をいいことにメーカー側にいいようにされているなぁという印象。もちろん、ユーザー側ももっと勉強しないといけですけどね。

本の中にこのような記述があります。

美白化粧品は皮膚のバリアをこわすことで成り立つ化粧品であり、かなり危険を伴う化粧品であることを消費者もメーカーも小売店も認識しなければなりません。・・・

この部分を読んだあと、化粧品メーカーのサイトを見にいってみると例えば、資生堂の美白マスクのページの説明でこのような説明図が見つかります。この説明図のやばい部分ってわかります?
資生堂美白マスク
この「ポイント2:驚きの浸透メカニズム」の「1.角質をほぐす:角質がほぐれることで美白有効成分が速く浸透するルートをつくります」ってなってます。「角質をほぐす」という表現つかってますが、つまりは外部からの不要な物質を侵入させないための大切な角質バリアを壊しますということです。

壊すから乾燥肌や肌荒れの原因、しわの原因となる可能性が上がるのに、本当にいいんですか?って思ってしまいます。

また、美白とは別ですが、乾燥肌の悩みをなんとかしたいなら、化粧品メーカーの商品を探すのではなく、医薬品メーカーの商品を探すべきです。
化粧品メーカーがどんなに魅力的なうたい文句を並べても、薬事法で化粧品は角質層までしか作用してはいけないことになっています。
肌の断面図

医薬品メーカーなら、例えば、池田模範堂のmuhinoのページに乾燥肌に関する情報が詳しく書かれています。
皮膚科医が解説!”保湿だけでは治らない乾燥肌”とは?

皮膚科医が解説!”保湿だけでは治らない乾燥肌”とは?皮膚科医が解説!”保湿だけでは治らない乾燥肌”とは?

もうひとつは、小林製薬株式会社のSaiki(さいき)という商品の説明ページ。
乾燥肌治療におすすめしたいヘパリン類似物質

乾燥肌治療におすすめしたいヘパリン類似物質乾燥肌治療におすすめしたいヘパリン類似物質
上図の保湿剤は使い分けようの中に、ヒアルロン酸が基底層まで届く(分子量により浸透性が変わる)ような図になっています。
化粧品でヒアルロン酸が含まれるものがありますが、化粧品の場合は、薬事法により使用する成分の作用する範囲は、角質層までしか認められていませんので、化粧品でヒアルロン酸が含まれているからといって、上図のようなイメージはしないでください。

※参考:京都府-健康食品等の薬事法違反広告事例>化粧品に関する事例
このページでは、コエンザイムQ10を配合したローションを事例に説明していますが、他の保湿液、乳液等などについても同じです。

 

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